泣きたいわけでもない。

ただ、悲しくなっただけ。

胸の奥が締め付けられて、言葉では言い表すことの出来ない気持ち。












ME―――――is here now














「・・っ・うぅ・・・・」


・・・」



どのくらい泣いていたのだろう。

気づけば窓の外は暗くなり、星が輝いていた。




、大丈夫なの?」



そぉっと頭を撫でているキラの手は、暖かくて優しくてまたあたしは泣きそうになった。



「・・・ぅん・・・・」



キラの胸に顔を埋めたままモゴモゴという。

顔なんか上げられない。

きっと酷い顔してるんだ、あたしは。



「理由・・・聞いてもいい?」



そう、キラは言いずらそうに言う。


キラが喋るたびに、その振動が伝わってきて、心臓がトクトクいっているのが聞こえる。


それに安心したのかあたしは遠慮ぎみに口を開いた。











「わからないの・・・・」


「・・・ぅん。」



理由なんてなかった。

ただ、急に泣きたくなっただけ。




「泣きたいときもあるよ。」




キラは理由を聞かない。

ただ、あたしの髪を優しく撫でて、抱きしめているだけ。

絶対におかしく思われてもいいはずなのに。





何故か、泣きたくなって、


胸にぽっかりと穴が空いた気がして、


戦闘が終わって、すぐにあたしはすでに半泣き状態で、気がついたらキラの部屋に来ていた。


そんなあたしを、キラはずっと抱きしめてくれていた。




「もう、大丈夫だから・・・」




大分落ち着いたあたしは、部屋に戻ろうと、キラの胸を軽く押す。

しかし、キラはあたしを放そうとしなかった。



「キラ・・?」


「そんな顔で、通路歩けないでしょ?」





そう言われるとそうだ。 

何時間も泣いていたのだから。




「今日は、ここにいていいよ。」


「いいの?」


「ここにいて。」




そう言われるとあたしは断れない。

あぁ、きっとキラはすごく綺麗な笑顔を浮かべているのだろうな・・・と思う。




じゃぁ、今日だけは甘えさせて。

あたしも、一緒にいたいから。











051104
突如、思いついたネタ。
意味不明でスイマセン・・・