「好き」とは言えるけど「愛してる」とはめったに言えない。

恥ずかしいとかじゃなくて、本当に必要な日がきっとくるから・・・











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「おはよう!!!!!」


「・・・ぅん??・・・何?」



ミネルバにある、ある一室。

朝早くから、やけに元気な声が聞こえてきた。




「やだなぁ・・。せっかくこのシン様が起しにきてあげたのに・・」


「シン・・?? シン!!!!!」


「そんなに驚かなくても・・・は俺のこと嫌い?」


「嫌いっていうか・・・こんな朝早くからだし・・・・・・っていうかこの格好はなに?」





そう言うとは訝しげにシンのことを見る。


しかし、本人のシンはまったく気にすることもなくニコニコと笑っていた。



「あぁ・・この格好?決まってるじゃん。 そんなこともは分からないの??」



シンの格好・・・それはちゃっかりの上にまたがっていて、その右手はの着ているキャミソールの紐をしっかりと掴んでいる。



「分からない・・・じゃなくて・・・というか、おまえ出てけぇ!!!」




の叫び声が艦内に響いた。













「えぇ!?じゃあはシンのこと追い出しちゃったの??」


「だって、あの格好じゃ反射的に・・・」



朝食の時間も過ぎ、殆ど人のいなくなった食堂にはジュースを持ったとルナマリアが真剣な話をしていた。


しかし、真剣なのはだけで、ルナマリアの方はいたって楽しそうだ。



?あんた本当にシンと付き合ってるの??」


「な、なんで!? 別れ話はまだ出てはいないけど・・・





とシン・・・・・

この二人の関係はミネルバ中にバカップルとして知れ渡っていて・・・でも二人はいつもあのような感じだった。




「あのさぁ、今日は何月何日だと思う??」


「9月1日だけど・・・・・・・・・・・・・・・あぁ!!!!」


「ようやく気づいたんだ。 なら、早くシンのところ行ってきなよ。 さっき部屋に入ってくの見たよ。」


「ありがとう!ルナ!!!」




そう言っては愛しい人のい部屋へと、走り出した。















「シン? いる??」


は、シンの部屋の前に立っていた。


シンは、ブザーを鳴らしても出てこない。


だが、諦めのわるいは試しに部屋を開けようとしてみる。


しかし、ロックが掛かっているだろう部屋の扉はなんの抵抗もなくシュンと軽い音を立てて開いた。



「おじゃましまーす。」



開いてしまったものはしょうがない・・とは思いいちおう断りをいれて部屋に踏み込む。


キョロキョロと部屋の中を見回すと、ルームメイトのレイはいないらしく、右側のベットでシンが寝ていた。



「かわいぃvvv」



寝ているシンをはじめて見たは興味本位で、シンの寝ているベットに腰を下ろす。


は、寝息を立てて寝ているシンの髪の毛で遊んでいた。



「ごめんね、シン。 朝、あんなに酷いこと言っちゃって。 」



寝ているシンに向かっては小さな声で謝罪の言葉を述べる。

だが、それはあくまでシンが寝ていると思っていたからであって・・・




「そう思うなら、行動で表してよ。」


「・・・起きてたの!?」


が部屋に入ってきたときに起きた。 それより早くして?」


「何をするの?・・・って・・うわぁ!!」


「この格好が一番いいや。」


「ちょっと、シン!!放して!!」



は急に起き上がったシンに抱き抱えられ、今はしっかしシンの膝の上に座るという形になってしまっていた。

しかも向かい合わせになって・・・

シンはやけに機嫌がよく、微笑みの貴公子、ペ・●ンジュンに匹敵するであろうスマイルを浮かべている。






「キスして? それで、俺に愛してるって言って??」


「はぁ!?」


「だって、今日俺の誕生日じゃん。 たまにはからもいいなぁ〜と思って。」


「じょ、冗談じゃないよ!! 無理だって!そんなこと!!」


がやってくれるまで離さないから。」



シンはそういうとを抱く手にさらに力を入れる。



?」


「な、何よ?」



シンはさきほどと打って変わり、真剣にの瞳を何も言わずに見つめる。



「愛してる。」






「・・・目、閉じててね。」






そして、シンの唇を微かにかすった、暖かく柔らかいモノ。


シンが目を開けると真っ赤になったがいた。



「た、誕生日プレゼントは、これしかないからね?」


「いいよ。ならなんでもいい。」










「愛してるよ、シン。」








  HAPPY RIETHDAY Shinn.








* * * *
後書き
・午後9時。今日がシンの誕生日
だったことを思い出して書いた話・・・
050901