君の隣











地面にこれでもか、とばかりに降り注ぐ太陽。

空は雲ひとつない快晴。


何でこんな日に体育でプールなのか・・・とは思いながら制服のネクタイをいじり、プールを見つめていた。

水辺は太陽の光でキラキラと輝いて見える。

しかしそんなプールの水は必死で泳いでいる生徒たちによって、妙な揺れ具合になり、歪んで見えた。






はサボり?」






突然聞こえてきた声に対し、顔をあげると、そこに立っていたのは水着姿の幼馴染・・・キラ。


キラは、私の隣に座ると、今泳いできましたといわんばかりに額にはりついている前髪をかきあげる。


すると、周りからキャーキャー言う女子の声が聞こえてきたが、あえて無視。


しかし、こんなヤツのどこがいいのかと思い、つくづくと顔を眺めて見る。







「そんなに見られると照れるんだけど?」


「・・・何・・・」


「なにが?・・・」


「何しに来たの?」






コレは会話と言えるのだろうか?

我ながら考えてしまう。






がサボっているから。」


「サボりじゃない・・・」


「・・・じゃぁ、なに?」


「・・・生理で入れないの。」




いや、キラ。

そこで赤面するな・・と思ったが、コイツは男子だっけと思う。







「・・。 女の子がそんなこと言っちゃダメだよ・・・」


「だって本当のことだよ。」




キラは楽しすぎる。





















あつい。


キラは何をする訳でもなく私の隣に座っている。

とくに会話をするわけでもなくただ隣に。

私と違ったがっしりとした体つき。

私より遥かに高い背。




・・・?」


「キラってやっぱり、『男』なんだね」


「・・・は??」




キラは私を凝視しているが、私は気にしない。

あっ、アスランが泳いでいる。



「キラ・・・暑い・・」


「・・えっ・・」




オイ、キラ。

君さっきから助詞しか言ってないぞ!と心の中で突っ込んで見る。




「あついぃ・・・」


「・・本当だ。」




キラは何か考え込むと私の頭に手をのせ、納得したとうにつぶやく。




ヤバイ。 




クラクラしてきた。

なんとなくキラをにらむと、キラは急に立ち上がる。

私が人事のように見ていると、キラはものすごい速さで更衣室へと走っていった。

そして約30秒後戻ってきたキラの手にはブルーのハンドタオルが握られている。




「はい、これで少しは楽でしょ?」


「・・・ん・・・・」




キラは私の頭にさきほとどのタオルをのせる。

多少の日差しよけにはなるようだ。



「そのタオル、が持っていて。」



そういい残すと、キラはフ゜ールの中へと戻っていった。












フワッと風が吹く。


タオルが飛ばされないようにとおさえると、仄かに香るキラの香り。


ふと、視線を上げるとキラと目が合った。


キラが笑ったから、私も笑って返す。


いつも隣にいるキラ。


今はまだ幼馴染。







たまには晴れの日もいいかもしれない。




* * *

050929
初キラ夢。
アスラン夢を書く気だっかけど、
なんとなくキラを書いて見た。
こんな幼馴染がほしい・・・