忘れたはずなのに・・・
嫌いなはずなのに・・・
置いていかれたはずなのに・・・
私はどれだけ傷つけばいいのだろう・・・
Etarnal Oath
-------ザフト軍 ジブラルタル基地---------
「あぁ・・・疲れた。」
そう言いながらは、ボスッ という音とともに与えられた部屋のベットに倒れこむ。
最近は連続で戦闘が続き、にも相当な疲労が溜まっていた。
そのせいか、ふかふかな布団に埋もれているとすぐ睡魔に襲われは、現実と夢の間を彷徨っていた。
しかしその静寂は バンッというドアが開く音によってことごとく遮られてしまう。
「えっ!?誰!?」
一瞬にして現実へと引き戻されたは、咄嗟に枕元においてある銃に手をのばす。
しかし聞こえてきた声は聞きなれたものだった。
「やめろ!。俺だ、アスランだ!」
「え・・・アスラン?」
よく目をこらせば、ドアの前に立っているのは、まぎれもなくアスランであって。
お互いに、いろいろと気まずくできる限り避けていたのに何故ノックもせずに自分の部屋にいるのだろう?
そう不思議に思っただが、彼の様子がいつもと違うことに気づく。
「アスラン!?びしょ濡れじゃない!どうしたの?」
「そんなことはどうでもいい。それより。今から言うこと信じれくれ。」
そう、翡翠の瞳は真剣にの琥珀の瞳をみつめる。
「俺は今、追われている。」
「なんで?どこに??」
「ザフトだ。 理由は後で話す。」
「・・・うん。・・・」
さっぱり意味がわからない。
「俺は、無謀だがアークエンジェルへ行こうと思う。」
「・・・どうして?今頃・・・」
「わからない。 でも・・・・戦争を終わらすにはきっと・・・・」
「・・うん・・」
わからなかった。
彼が何故私にこんなことを言うのか。
苦しかった。
私なんかただの他人にすぎないのではないのだろうか?
そう考えると次々に浮かぶアスラントの別れのシーン。
言いたくても言うことのできない気持ち。
多分アスランはまた「ありがとう」などと言いにきたのだろう。
彼は知らない。その言葉でどんなに私がキズつくのかを。
「それで、。君に言いたいことがあって・・・」
当たりだ。
もう言わないでよ、キズつきたくない・・・・
「今まで、君と一緒にいて・・・」
ヤメテ。 イワナイデ。 ヤメテ・・・・・
「俺は・・・と一緒に行きたい。我が侭で、無茶苦茶なことを言っているのはわかっている。でも俺はじゃなくちゃダメなんだ。のことが・・・好きなんだ!」
「・・え・・・・」
何を言われたのか理解することができなかった。
また、置いてかれるとばかり思っていたから。
しかし、彼の言葉は私が彼に抱いていた感情と一緒で・・・・
「ぁの・・・・えぇと・・・」
「・・・・」
「だから・・・あぁ・・」
さっきから口から出てくる言葉は意味のわからないもので・・・にはそれが精一杯で・・・
「無理しなくていいんだ。いろいろと楽しかったよ。じゃぁ・・・」
アスランはの返事がNOだおろうと勘違いして、昔とかわらない顔で、同じことを言って、部屋から出て行こうとする。
「・・っ・・・待って!!!」
アスランがドアに掛けた手とは逆の手の軍服をおもいっきりはひっぱる。
「!?」
今、ここで言うべきだと思った。
2年間の想いを。
たとえその資格がに無くとも・・・
もう、後悔はしたくない。
「・・・一緒に・・・連れて行って!」
「え?」
「私・・・ずっとアスランのことを見ていた。 ずっとアスランのことが好きだったの!!」
「・・・本当か?」
「もう、置いていかないで!一人は嫌なの!アスランじゃないとダメなの!」
溢れ出したの想いは止まることなく次々と形になって出て行く。
「もう、どこにも行かないで・・・・」
泣きながら、でも最後まで自分の思いをは言い切った。
「・・・」
アスランは目の前の少女をそっと抱きしめる。
まるで、壊れ物を扱うように。
「ごめん。もう絶対に一人にしないから。ずっと傍にいるから。」
どうしてもっと早く気づかなかったのだろう。こんな繊細でガラス細工のような少女がいたことに。
守らなければならないのに・・・
「絶対に・・・絶対にいなくならない?」
不安です。・・・・という顔でが尋ねる。
「約束する。永遠に・・誓うよ。」
「うん。」
Eternal Oath
それは決して消えることの無い永遠の誓い。