設定がテキトーです。
SEEDでも、DESTINYでも、時代設定はお好みに。
いちおう、宇宙ではなく地球です。
仕事が大変なことくらい知っている。
でも・・・あたしはそんなに聞き分けのいい子じゃないんだよ?
あまえんぼ
「ねぇ、遊んでよ、アスラン・・・」
一ヶ月ぶりにようやく重なった、あたしとアスランの一日非番の日。
でも、せっかく可愛い彼女が部屋に遊びに来たのに、アスランはずっとデスクに座り書類とニラメッコしている。
「アスラン?・・アースーラーンー・・・・あすらん・・・」
アスランはあたしが何回も名前をよんでもピクリとも反応せずに、黙々と書類を読み続けている。
ダメだ・・・テコでも動かないよ・・・・・そうあたしは認識すると、遠慮もせずにアスランのベットへとダイブした。
ボスッと顔を埋めたマクラから香るのはあたしと同じシャンプーの香り。
いつの日か、あたしが
シャンプーがない!
って言ったら、その日の夜、アスランは自分のシャンプーを持って、何故かあたしの部屋に泊まりに来た。
それ以来あたしもあのシャンプーを使っている。
そういえば、例の日の翌朝、あたしが
「同じ匂い。」
って言ったら、アスランの顔は真っ赤だった。
「・・・・??」
どうやらあたしは眠ってしまったようだった。
少し遠慮ぎみに聞こえた声で目を覚ますと、目の前に映るのは最も愛しい人の顔と、夕日に染まった部屋。
「アレ・・・あたし寝てた?」
「あぁ。すごく気持ちよさそうに寝てたから起こすのにためらったよ・・・」
それに、寝顔も可愛かったし。
そう言ってひどく綺麗に微笑むアスランはずるい。
あたしの顔はすぐに赤くなることを知っているくせに・・・
「アスランが遊んでくれないから・・・」
「じゃぁ、これで許して?」
ここで、気を抜いたあたしがバカだった。
でも、アレは不可抗力だろう。
ただでさえカッコイイ顔で、さらにそれが倍増するような真面目な顔をするのだから。
「ちょっと!! なにしてんの!?」
「御覧の通り。 を押し倒しているのvv」
語尾にハートがつくくらいの笑顔で言ったアスランはあたしをまたぐような感じで、あたしのことを上から見下ろしていた。
どんなにあたしがバカでも、この先どうなるかって予測できないほど子供ではない。
「アスラン!!お礼はもう十分だから・・・」
「残念、。 俺のお礼はまだ済んでいないから。」
「!?」
反論しようと、あたしが口を開きかけたとき、何故かアスランの顔がものすごく近いところにあった。
そしてようやく気づいた。
あたしは今、アスランにキスされているということに。
最初は触れるだけのキス。 しかしアスランは一向に唇を離そうとしなかった。
「・・んっ・・・!! んん!!!!」
あまりの苦しさにあたしはアスランの胸を必死で叩く。
するよ、限界というところであたしはようやく解放された。
呼吸の乱れをもとに戻そうと、必死で空気を吸いながらあたしは涙目で、アスランにバカ!!!と訴えかけた。
「って、やっぱ可愛い」
そう、アスランは言うと優しくあたしの額にキスを落とす。
そして、今までで一番綺麗な笑顔で
「つづき、してもいい?」
と、問いかけた。あたしがことわれないことを知って。
「ずるいよ・・・」
そう言ったあたしの言葉は、再びのアスランの唇によって、消えていった。
051024
澄蓮に押し付けたモノ。
もとは、亮ちゃん夢。